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四季折々の山登りで楽しめること (49)_日本百名山とW杯を楽しむ
2014.July.08
2014年サッカーW杯ブラジル大会は、いよいよ4強が出揃って、益々面白くなってきました。そして、宮城県で買ってきた清酒「栗駒山」を呑みながら楽しんでいます。
既に、ネイマール、ルーニー、ロナウド、ロドリゲス等々、今大会であのプレーを見ることができません。
32カ国が出場したW杯は、勝負として、31カ国が敗者となる大会です。
FIFAランキングが全てではないのですが、日本は46位と出場した中ではアジアを除いてランク最下位でした。1位のスペイン、4位のポルトガル、9位のイタリア、10位のイングランドさえも一次リーグで敗退するほど力の拮抗した大会です。日本代表は、早々と帰国しましたが、それなりに死力を尽くし、可能性に期待を感じさせて戦ったともいえるのではないでしょうか?
よく言われる「格」や「ランク」の違いで説明するには、メキシコ、チリ、コスタリカ等々の素晴らしい戦いをみれば、その意味に多少無理があるような気がします。
話は飛躍しますが、私が担当している幾つかの医薬品開発会社の研修でも、ある意味で「格」を錯覚している結果を毎年垣間見ることができます。業種の関係から、就活競争を勝ち抜いた高学歴の若者が、「格」では勝負できない現実を直ぐに知ることになります。例えば、薬学出身者は、最低でも6年制の学習を経て入社し、加えて、昨今拡充・多様化しているインターンシップを活用しています。若い皆さんが、将来への夢を育み、自信を持つことことには、勿論異論ないのですが、錯覚した「格」や「ブランド」がバイアスになっている若者の戸惑いを感じています。多少脱線気味になりましたので、山の話題へ戻ります。
まあ、「格」に興味もないのですが、山でも、そんな無駄な比較をする昨今です。
よく聞かれます。「相澤さんは、百名山を全て走破していますか?」と・・・
先ず、「走破」・「踏破」って? そりゃあ、過ってトレールランニングに熱を上げていましたが・・・
少なくとも、百名山といわれる話題は、クライミングの話題ではなさそうですね?
「日本百名山」なるものは、あまりにも有名ですが、そもそも深田久弥さんの著名な山岳随筆が発端になっていることはご承知のとおりです。初刊は1964年7月に新潮社から出版され、第16回読売文学賞(評論・伝記賞)を受賞した作品ですので、先ず、一昔前に、一つの「格」は確保されたものと思います。
その随筆で、深田さんが、実際に登った日本の各地の山から彼自身が定めた基準で、100座を選び、読者に読んでもらっただけの話です。
彼の選定基準は、「品格・歴史・個性」を兼ね備え、かつ原則として標高1,500 m以上の山という基準とのことです。
それでは、え~とっ・・・、山の「品格」とは?
「誰が見ても立派な山だと感嘆する山であることを、第一の基準とした」とのことですが、「品」も難しく、「格」も難しく感じるのは私に「品格」がないためかもしれません。
ところで、百名山の存在しない都道府県も、西日本を中心に16府県に及んでいます。今呑んでいる酒を買った地元からは、北に栗駒山、西を見ると船形山があります。双方共に日本百名山にリストアップされていませんが、遠目に見ても、春夏秋冬、大変美しい山です。数え上げてもきりがないのですが、同様の秋田駒ヶ岳や姫神山なども好い山です。
栗駒山の写真を見て、「品格」がないわけでもなさそうですが・・・
まあ、深田さんが登らなかったか、随筆の紙面が足りなかったのか、何れにしても、深田さんの主観の結果でしょうね。したがって、彼がとやかく言われる筋合いは無いですね。
実は、あるメンバーが日本から「世界百名山」なるものも提唱しています。そして、それでも不足なのか、全国を見ると、二百名山に三百名山、九州百名山、山梨百名山等々賑やかです。
世に様々な評価がありますが、他愛もない話でしょうし、特に、サッカーのFIFAランキングのように、勝負の結果を定量的に算出したわけでもなく、山と山が勝負をしてランキングを計算したしたわけでもなく、「いいんじゃないの~」てな具合に受け取ってよいような気がしています。
ちなみに、私は、エベレストのような高峰にあまり興味がなく、例えば、アルパマヨが最も好きな山の一つです。
また、私の仲間の中では、パタゴニアの山々というよりもクライミングの対象として真っ先に名前を揚げる人もいます。
要は、それぞれの感性で憧れは当然異なり、深田さんを含めて、それぞれの楽しみがあるのは当然といえば当然です。
ところで、現在、「グレートトラバース ~ 日本百名山 一筆書き書き踏破 ~ 」を驚異的スピードで実践している「田中陽希さん」の挑戦は、別次元のことと思います。4月1日に屋久島・宮之浦岳をスタートし、北海道・利尻岳まで総移動距離7,800km、およそ200日間(7ヶ月)で完結する馬力は敬服するばかりです。
また、しばしばTVで見ることが出来る「日本百名山」番組は、企画し易いことも背景にあるのでしょうね。「田中陽希さん」の企画も同じですが、百を点として捉え、それを線にする、あるいは「百」をもって時間の完結とすることですね。「田中陽希さん」は、登山と別のところに将来の大きな目的があると私なりに勝手に期待しています。
なお、単に、頂上にタッチしてそれだけで楽しんだ人たちもいらっしゃいます。例えば、1997年にニュージーランド人が78日間で完登し、その1週間後に日本人が76日間で完登しています(彼らと違って、田中陽希さんは、交通機関に頼らずに徒歩、自分の力で移動しています)。
日本百名山を登ったからといって、世に言う登山家になったわけではありませんので、人それぞれの異なった楽しみ方を模索しましょう。登山が目的なら、「百名山走破(踏破)」に然程目の色を変えることなく、広い日本の春夏秋冬を楽しんでみたいですね。
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[ 2014/07/08 14:38 ]
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